JCS2018でメインサブ共に使用。
ジョンソンさん【@jhonson_639】くろゆきのさん【諸事情によりTwitterIDは無し】と共同制作。
戦績
神威 最高レート1703
ジョンソン 最終レート1725(ランキング65位)
まえがき
メガメタグロスとメガフシギバナを軸にしたアーキタイプの構築。
海外(恐らくコスタリカ)での大きな大会で上位に入った構築まとめの中にコケコグロス+メガフシギバナが加えられている構築が入賞したことをくろゆきのさんから聞き、神威、ジョンソンさん、くろゆきのさんの3人で考察・調整を開始しこの構築に固まる。
日本海外共に環境にレヒレグロスが増加・流行していたこと、JCSネット予選本番でもこの手の構築が多く存在することが予想されたことから、このメガフシギバナがメタとして調整段階から有利に機能することを知り採用する形となった。
構築の骨組みはEMOLGAMEに投稿されているライジングさんの速攻コケコグロスを参考にし、配分などを3人で相談しシェア。試行錯誤しながらこの構築に行き着く形となった。
個体解説
性格:意地っ張り クリアボディ→硬い爪
175-172-151-*-125-118(156-12-4-*-116-220)
175-183-171-*-145-158
H:16n-1
HD:147カプコケコのEF10万ボルトベースデンキZ 85.7%〜101.1%
233メガゲンガー(パメラゲンガー)のシャドーボール 83.4%〜99.4%
S:最速霊獣ランドロス抜き
技構成
アイアンヘッド:一致遂行技。広い範囲で削る役割を持つ。削ることが目的なので怯みに期待はあまり気にして無い。
じだんだ:コケコやガオガエンなどに役割を持つため
冷凍パンチ:ランドロスやメガボーマンダやサンダーなどに役割を持つため
バレットパンチ:BO1の特性を活かす為に初見殺し要素。微妙に残った相手を上から削って押し込む為に
耐久に割いたメタグロス。攻撃耐久面どちらでも安定していて自分の肌に合うポケモンだった。
勝ちパターンの1つとしてこのポケモンで如何に削ることができるかが鍵となる
バレットパンチはBO1の初見殺し技として優秀だが、コケコグロスの記事が公開されてしまっており有識者にはすぐバレてしまう為読まれやすいと感じた。自分はバレットパンチを読まれることがJCS中ほとんどなかったが、安易に撃つと負け筋にもなり得る技なので採用、使用する際には気をつけて使うことが望ましい
カプ・コケコ@デンキZ
性格:控えめ エレキメイカー
149-*-106-156-97-182 (28-*-4-212-12-252) ※ジョンソン使用配分
145-*-105-161-96-182 (0-*-0-252-4-252) ※神威使用配分
ジョンソン使用配分詳細
HD:リザYの晴れ熱風のWダメを高乱数で耐え
C:175-145のメガメタグロスに乱数50% 160~189ダメージ(91.4~108%)
これにメガメタグロスのバレパンと合わせると両方最低乱数引いても確定 15~18ダメージ(12.5%~15.4%)
200-129のガオガエンに低乱数1発 (89%〜105.5%)
S:準速
技構成
10万ボルト:役割遂行兼デンキZベース技
ボルトチェンジ:横のポリゴン2がトリックルームをする際に裏のポケモンに繋げる役割。威嚇回してサイクル勝ちを狙いたい時や滅び構築への立ち回りの選択肢を増やすため。フィールドの奪い合いでも重宝する
マジカルシャイン:主にジャラランガとペルシアンRをターゲットに。広い範囲で削る際にも使用する
守る:役割を考慮する為に必須
この構築のZ枠その1。メタグロス以上にこのポケモンで如何に削ることができるかが試合をする上で重要になってくる。控えめにした理由は以下の通り
・現環境ではc147コケコのEFデンキZを耐えてくる調整のメタグロスやガオガエンが多く、一撃で落とすことで相手のゲームプランを崩壊させるため
・グロスを選出した時に取るor考えられるゲームプランがアグロプランであることが多いことからアグロパワーを底上げするため
・そもそもの話最速にするメリットが少ない。
という理由で提案し採用。本番でもこれが上手く機能し、役割対象の多くを潰すことができた。
Sラインを落としたことでカプコケコ同士の同速勝負を仕掛けられなかったり最速メガボーマンダに抜かれるというデメリットが考えられるが、Sが遅いことがわかっているからこそ、JCS本番の舞台でリスクのある選択をせずケアや安定した行動を常に選択できたのでそういった意味でこの選択は正解だったと思う。
ガオガエン@ピンチベリー
性格:意地っ張り 特性:威嚇
200-165-111-*-129-81 (236-116-4-*-148-4)
H:4n
A:11n
D:147カプコケコのEF10万ボルトベースデンキZ 84.5%〜99.5%
200カプテテフのムーンフォース 42%〜49.5%
技構成
フレアドライブ:メインとなる遂行技。ピンチベリーとの相性も良くとても使用感が良かった。
叩き落とす:カビゴンなどピンチベリーを持っているであろうポケモンへの役割遂行として。
けたぐり:カビゴンやガルーラ、ツンデツンデなどに役割を持つため
ねこだまし:相手の行動を止めるためやポリゴン2でトリックルームを起動する際のサポート兼トリルアタッカーとして
EX
ドレインパンチ:神威がJCSにてけたぐりの枠で使用。
前述したけたぐりの役割対象場+ラッキーへの打点を少しでも伸ばすためと場持ちを良くし、威嚇を撒く際に必要となる受けのHPを増やす為に採用。対ラッキー戦ではこれが機能して拾えた試合も多い。
馬鹿力はこちらがラスト2になってしまった時に安定した火力が出せない為NG
この構築の威嚇枠。対リザードンにも強く安定した場作りができる。
サイクル戦、トリルアタッカー共に優秀で採用しない理由はなく、本番でも良い活躍をしてくれた。
叩き落とすは主にカビゴンなどのピンチベリー持ちやZの有無の判断などに使うことができるが最も大きな利点は再戦である。予め叩き落としておくことで再戦をする際に持ち物や型を考慮して行動をすることができる為、BO1形式のJCSだが、DDラリアットより採用する意義は十分にあったと思う
ポリゴン2@進化の輝石
性格:生意気 特性:ダウンロード
191-*-114-130-154-58 (244-*-28-36-196-0) *S0個体
H:16n̠̠̠−1
B:余り
C:10万ボルトで177-150カプ・レヒレ 33.8%〜40.6%
C↑1+EF10万ボルトで156-130メガメタグロス 49.3%〜58.3%
D:11n C161手助け雨ハイドロポンプベースミズZ 85.3%〜101%
S:最遅
技構成
10万ボルト:カプレヒレやリザY、ペリッパーに役割を持つため。ガオガエンなどにも打てるので採用。することが無く困った時の中間択の1つとしても使える。
冷凍ビーム:この構築ではメガボーマンダやランドロスが重くなりがちなので処理ルートを増やす為に採用。
追加効果で拾える試合も多く採用しない理由がなかった
トリックルーム:このポケモンの採用の大きな理由の1つ。トリックルームによって雨や追い風をする構築などに対して有利な盤面でゲームを進めることができる。
自己再生:場持ちを考えた時に必要になってくる技。自発的に回復をすることができるのもこのポケモンの利点の1つである。2回目以降のトリックルームを貼る際に相手の守るに合わせて撃つことで常に高HPを維持しながらゲームを進めることができる。
配分は威嚇環境であったことから特殊技が多く飛ぶ環境になり、こちらの構築にもガオガエンによって威嚇を撒くことができるため、特殊技を受けられるようにHDベース。
採用当初あまり信用をしてしていなかったが、このポケモンを採用したことで構築の安定性が一気に増した。前述したような理由に加え、雨やリザY、レヒレグロス構築に有利に機能してくれた。
普通に選出しても期待以上の役割をしてくれた。クレセリアと違い置物になりにくいのもこのポケモンの大きな利点である。
オニシズクモ@ミズZ
性格:勇敢 特性:水泡
175-134-112-*-153-42 (252-252-0-*-4-0) *S0個体
アクアブレイク:遂行技。ミズZのベース技としても。
虫食い:ピンチベリーを持っている相手に対してとても有効に機能する。前述した様に再戦をした際に情報がわかる為この技が活躍をしてくれるのでとても優秀だった
身代わり:身代わりが絶妙な形で強かった。雨ハッサム相手に盤面を整えながら身代わりを貼り、そのままフシギバナ+シズクモの並びで終わらせた試合もあった。EF、MFなどが無い盤面ではモロバレルのキノコの胞子が厳しいという課題点があった為採用
守る:トリックルームなどで盤面を作るためや相手の役割遂行を考慮して。
EX
ワイドガード:神威が使用。バンドリマンダやランドロスの岩雪崩などを貰って運負け云々を言いたくなかったこととコケコを意識して選出していけばモロバレルは問題ないと判断した為採用。
この構築の2枚目のZ枠。環境にランドロスとガオガエンが蔓延していると前々から耳に入れていたのでどちらにも弱点を突けるオニシズクモを採用した。ゲンガエンジャラブルル構築に積極的に出すことが多く、@2にカビゴンが居る場合やピンチベリーを持っているであろうポケモンに対してとても強かった。
コケコとの2Zで撃ち分けのタイミングで迷うとライジングさんはEMOLGAMEの記事で書かれていたが、予め調整段階でゲームプランを考えておけばそれに悩むことが少なくなるので、個人的にはあまり難しいと感じなかった。雑にトリルアタッカーとしても使えるので選出機会こそ少なかったが、選出した時には大きく役割を遂行してくれた。
性格:呑気 葉緑素→厚い脂肪
187-*-127-130-130-76 (252-*-100-60-96-0) *S0個体
メガフシギバナ187-*-171-150-152-76
HB:A183ガオガエンのフレアドライブ確定3発 74~90ダメージ(39.5%〜48.1%)
A216メガメタグロスのアイアンヘッド確定3発 75~88ダメージ(40.1%〜47%)
C200眼鏡カプテテフの眼鏡サイコショック15/16耐え 158~188ダメージ(84.4%〜100.5%)
HD:晴れ下で最速リザードンYのオバヒ確定耐え 152~182ダメージ(81.2%〜97.3%)
c222ギルガルドのゴーストZ+影打ち確定耐え 70.5%〜83.4%+12.8%〜14.9%
C:149-97のカプ・コケコをヘドロ爆弾で確定1発
S:最遅
技構成
ギガドレイン:一致遂行技。宿り木を絡めたダメージレースを仕掛ける際に有利を取るため
ヘドロ爆弾:一致遂行技。コケコなどのフェアリーへの打点として
宿り木の種:相手をラスト2の状態にした所でこの技を絡めて耐久しながらダメージレースを仕掛ける
守る:宿り木による耐久をする際にターンを稼いで回復量を増やす為
2体目のメガ枠。まえがきでも前述した様に環境にいるレヒレグロスに強く出る為に採用した。
このポケモンは元々はカプブルルだったのだが、メタグロスやガオガエンに弱点を突かれることで役割対象であるカプレヒレに触ることが難しかったことやきちんと役割遂行を行えずに落ちていくことに納得ができなかった。モロバレルなど様々な草枠を探したが、きちんと受けることができてかつ自身の役割を遂行することのできるメガフシギバナが自分の探していた理想像と一致していたことから納得して採用ができた。
耐久調整を見ていただければわかる通りこのポケモンは耐久が非常に優れているポケモンである。
ガオガエンからなどの抜群技なども余裕を持って受けることができ、宿り木+守るなどを絡めた耐久を行えば宿り木で回復する総量>相手から受けるダメージの総量 ということも珍しくなくロングゲームを見据えた試合で非常に信頼を置いていた。
対レヒレグロス戦ではフシギバナでは受けるのが厳しいポケモンを他のポケモンで落とし、ラスト2で交代ができない状況にしてフシギバナの宿り木で詰めるというゲームプランをほぼ毎試合遂行していた
レヒレグロス戦以外でもメガメタグロスが選出しにくい構築に対してこのポケモンを選出していた。
Sラインが最遅である理由は、構築のS操作がトリックルームのみであることから変にSに努力値を振るより耐久に割いた方がこのポケモンの強みを活かせると考えと、このSであればトリックルーム下で無振りガエン(勇敢は考慮しないものとする)の上を取ることができる という理由からSラインを最遅とした。
選出パターンと立ち回り
基本選出
+@1
相手の構築に刺さっている方を選択する。どちらを選択してもパワーが高いので自分で回してこっちの方が刺さっているなと思う方を選出することを勧める。
対ゲンガエンジャラブルル
+or
このptだと初手ゲンガー+ガオガエンが予想されるためこの選出。
初手にゲンガー方向に地団駄、ガオガエン方向にミズZを打ち込み、両方落としにいく
後はコケコで裏のジャラランガへの対応をして詰めていけば基本的に勝てる。
メタグロスがゲンガーのシャドーボールを耐えるので余裕を持って立ち回りができるのでかなり有利なマッチアップとなっている。
ゲンガエンジャラブルル@2の枠にピッピとカビゴンが組み合わされている構築には
という構築では初手に上記の並びで投げてくるのをよく見受けられた。しかし初手から何故かピッピが守ってこない構築がとても多くメタグロスでピッピ方向にアイヘ、Mゲンガー方向にミズZを初手に撃てば大体吹き飛ぶので甘えた立ち回りをしてくる相手を咎めるようなプレイをしていくことで有利に試合を展開することができる
JCS後半レヒレグロス構築と頻繁にマッチングし何度もこの並びで勝利してきた選出
メガフシギバナの個体解説で前述した通り、メガフシギバナが受けることのできない邪魔なポケモンを早々に処理し、ラスト2対面で交代できない状況を作った所でフシギバナの宿り木+守るを絡めて耐久勝ちを狙う。耐久する前に予め威嚇を撒くことでダメージ計算以上に耐久をすることが可能なのでその状況に持ち込むことも意識しながら試合をしていくことが望ましい
対リザYカビクレセ
猫トリルからのトリル展開スタートを目指したい。
クレセリアと初手で対面してしまった場合トリルを押さずにクレセ方向に叩き落とすをしたりして相手の様子を見ることを念頭に置きながら試合を進める
クレセの横バックカビゴンが一番の裏目で、腹太鼓をされてしまうとそれだけでゲームが終わってしまうことが考えられるのでとにかくカビゴンに気を遣いながら試合を進めていくことが望ましい。
オニシズクモで虫食いをするかガオガエンで叩き落とすをするとかなり有利な展開が期待できる。
コケコを選出しないのはリザランドガエンに対してはポリ2が基本的に役割を持ってくれるので選出する必要がないと感じたため非選出。
対雨
or
ナットレイ入りの構築には必ずガオガエンを選出することを意識する
ペリッパーがとにかく厳しいのでペリッパー入りには不利なマッチアップ。
初手フシギバナ守る、ポリ2でトリックルームをして苦手なポケモンを処理し、メガフシギバナで耐久勝ちを目指すことを意識する。
ナットレイとペリッパーの処理に手こずるとかなり厳しくなってしまうがサイクル上雨にこちらの攻撃が中々通し辛くなってしまう為かなり立ち回りが不安定となっているため、対雨にはもう一度立ち回りを練っていきたい。
対カメツルギドーブル
JCS前カメツルギの存在を認識していなかった為、本番で確立させた選出を立ち回りとなっている。
初手にドーブルカミツルギを投げてくることが多いと感じたのでそれに対する立ち回り
初手カミツルギ方向にデンキZ、ポリ2はトリックルームを選択。
こうすることで
コケコ方向に猫騙し→ポリ2のトリックルームが起動でき、次のターンから上を取ることで制圧が可能
ポリゴン2方向に猫騙し→コケコのデンキZがカミツルギに直撃するので一方的なアドバンテージを得られる
といったどちらに転んでもこちら側が有利な状況を作り出すことができる。
これはカミツルギの横がカメックスであった場合も同様で追い風Zをされることが大きな負け筋を拾うことになってしまうので、カメックスに撃ちたい気持ちがあっても絶対にカミツルギにデンキZを撃つ事を意識すればまず勝てるマッチアップ、立ち回りとなっている。
対コケコグロス
or
まず負けないマッチアップ
初手にグロス方向にデンキZを打ち込み、ポリ2は適当にその場に合わせて技を選択する
現環境のグロスはc147コケコのEFデンキZを耐える調整が施されている為、コケコの前で耐える前提で動いてくることがほとんどで、この手のグロスは守るが採用されていない為確実に落とすことができる
メガ枠を失ったことで相手のパーティーパワーが格段に落ちるので変なプレイングミスさえしなければそのまま有利に試合を進めることができる。
ラス1で残ったメガフシギバナがアイアンヘッドで2連続動けなくて宿り木を撒けなくて負けかける試合があったが、そこから巻き返せるほどの力は持っているのでこの手の構築はまずカモと見て良いだろう
総括
今年もジャパンカップお疲れ様でした。
筆者は普段ポケモンをしていない為、JCS直前にひたすら環境にあった構築を模索して調整、試行錯誤を重ねてこの形に辿り着きましたが、自分の力が足りず後もう一歩の所で予選抜けすることができませんでした。この構築を一緒に使っていたジョンソンさんもランキング65位で繰り上がりで予選抜けあるだろ!というラインまで来たのですが予選抜けすることができませんでした
今年は何故か予選落ちしても悔しいという気持ちがあまりなく、後日行われたRAGEでday1落ちをした時の方がショックが大きく、真剣に取り組んでいる物ほど負けた時に大きなショックを感じるんだと不思議と思うようになりました。
毎年密かに努力をしながらポケモンをしていましたが、自分のプレイヤーとしての限界はここなのかなと思います。リアルが忙しかったり普段はシャドウバースに時間をかけているので、ポケモンをする機会がもうほぼ無いと自分の中では考えていますが、また何かの縁があればポケモンするかもしれないのでその際は誘ってくれればなと思います
長くなりましたが記事をご覧くださりありがとうございました。
そして今年一緒にポケモンをしてくれたジョンソン君、くろの君ありがとう。
質問などありましたら@yuki_kamuipokeまで